●総量規制とは？
一般には個人消費者が『貸金業者』から借り過ぎないようにする為に、
『貸金業法』と言う法律で借りる事のできる金額を規制する事を言う。
原則、個人消費者は貸金業者からは年収の３分の１までしか借り入れる事はできない。
ここで重要となるキーワードは２つ。
『貸金業者』と『貸金業法』。
『貸金業者』とは預金業務は一切行わず、
融資事業（貸し付け）のみを行う業者の事を言う。
銀行（バンク）が預金などから貸し付ける資金を調達するのに対し、
貸金業者は貸し付ける資金を預金業務に頼ることなく、
主として銀行や金融市場から調達する事から
『ノンバンク』と呼ばれる事もある。
ちなみに『サラ金』とはノンバンクの一形態である。
そして、『貸金業法』とは
その貸金業者や貸金業者が営む貸金業についての法律であり、
時が経つにつれて規制が厳しくなっていくのに
息苦しさを感じている貸金業者からは『サラ金規制法』と揶揄される事もある。
総量規制は貸金業者ではない業者には適用される事は無い。
貸金業者ではない業者とは具体的には、
銀行、信用金庫や労働金庫などの協同組織金融機関、
保険会社、証券金融会社などであり、
また、車や不動産などのローン（担保貸付）も
貸金業者とは無関係なので総量規制の適用は受けない。
また、貸金業者からの借り入れであっても、
個人事業者に対する貸し付けや、緊急の医療費に使う場合など、
適用除外となる例外がいくつか存在している。